🌙Yoshikoのつぶやき 🌙MULLERのステンレスバイク

ステンレスバイクに乗っている人って、まだ少ないと思います。

それはたぶん、そもそも「ステンレスでできた自転車がある」って知られていないからかもしれません。

でも実は、ステンレスってとても魅力的な素材なんです。

まず、チタンと同じように「塗装しなくても錆びにくい」。

だから、金属そのものの美しさを活かした仕上げができます。

実際、ステンレスのバイクを見て「それ、チタンですか?」ってよく聞かれるんですって。

見比べてみると、チタンは“人肌っぽいシルバー”、ステンレスは“青みがかったシルバー”。

光の加減でわかる、その繊細な違いがまた美しい。

ただ、創る側としてはちょっと大変。

溶接が難しくて、自転車の素材としてはやや“通好み”な存在かもしれません。

でもね、この素材。

見た目だけじゃなくて、走りがとにかくすごいんです。

何がすごいかというと…

ひとことで言うと「背中を押されてる感じ」。

えっ?って思いますよね(笑)

これは、ステンレスの振動吸収性と路面追従性の高さによるもの。

つまり、自分がペダルを踏んだ力が、ロスなく“そのまま前に進む力”に変わってくれるんです。

「え、私ってこんなに速かったっけ?」って錯覚するくらい。

でも、それは錯覚じゃなくて、あなたの力がきちんと伝わっている証拠なんですよ。

チタンとの大きな違いは、「粘り」。

ステンレスはステンレス“鋼”なので、踏んだときに少ししなる感じがあって、

そのしなりがウィップになって、じわ〜っと跳ね返って、スーッと加速してくれるんです。

しかも、カーボンバイクと違って、こぎ続けなくてもスピードに乗れる。

これこそが、ステンレスバイクの醍醐味だと思います。

Noteはこちら